PRF(パルス高周波法)について
パルス高周波とは、痛みの原因となる神経にパルス状の強い磁場を当てることで長期的に痛みを改善治療法(簡単にいえば神経ブロックの上位に当たる治療)です。強い磁場が、局所の炎症を抑制し、痛みの伝達を和らげる回路を活性化するなどの作用が想定されています。パルス高周波療法では数ヶ月~6ヵ月の長期間の鎮痛効果が得らることが多く、また「蓄積効果」で、数回の治療で以後の痛みの再発がなくなる方もおられます。
安全性が高く、効果の優れた治療法として世界で注目されている治療ですが、日本でもその有効性が評価され、令和4年度に部位によっては保険診療として利用できるようになりました。保険収載されていない部位についても、膝痛、肩痛、手足の痛みなどに幅広く有効とされています。ただし、効果には個人差があることをご了承ください。
(料金につきましてはお問い合わせください。)
方法
- エコー、もしくはレントゲンで確認をしながら針を目標となる神経の近くに進めていきます。
- 針先から電気を流し電気刺激で患部の刺激感(ビリビリする電気的な感覚)や筋肉の動きをみて、正しい位置にあることを確認します。
- 造影剤を使用して針先の位置を確認します。
- 高周波電流を流す前に神経の周りに局所麻酔薬を注入し、通電中の痛みを和らげます。
- パルス高周波法の通電時間は1神経あたり6から10分間程度が目安です。患者さんの症状に応じて、通電時間は調整します。
- 治療後はしばらく経過観察後帰宅できます。