肩関節の靱帯や腱などに炎症が起こり、動かす時や夜寝ている時に痛みを生じる状態を、『五十肩』や『肩関節周囲炎』と呼びます。
症状が長引くと関節包が拘縮して肩が固まったように動かしづらくなり、『凍結肩』と呼ばれ、通常の治療では長期化してしまうこともあります。
サイレント・マニピュレーションは、超音波ガイド下に肩にいく神経のみに麻酔の注射をし、硬くなっている肩の組織をやわらかくし、肩の動きを回復させます。動きが回復するとそれにつれて痛みもじょじょに緩和していきます。
当院では現在まで 350例以上施行しており(令和3年8月現在)数年来の痛み、動かしづらさに対して非常に有効な方法です。
数年来両肩痛と、うごかしづらさのため衣服の着脱が困難であった方です。服も前開きのものしか着れません。主に肩の関節包という組織がかたまってしまった状態です。
肩にいく神経のみ麻酔した上で、肩をうごかします。
1週間後の受診時には動きはかなり改善しています。このように肩の関節包という組織がかたくなってしまった状態に対しては非常に有効な治療法です。