腰痛は成人の50-80%が一度は経験するといわれるほど一般的なものです。
また腰痛のうち80-85%程度はあきらかな病気がなくおこるものといわれています。
すごく痛いのに病院にかかっても異常はないといわれた経験のある方も多いと思います。こうした腰痛を機能的腰痛といいます。
「ぎっくり腰」のような強い痛みが、ごくたまに起こる場合は、とにかく痛みを楽にするための治療(薬、ブロック、リハビリ等の治療)をその場ですれば、早めにおさめていくことができますが、数年来の腰痛もちでずっと重だるさがあるといったような慢性的な腰痛に対しては、最近マッケンジー法をとりいれております。
これはおもに自宅でおこなう体操をやっていただき、反応をみながら適宜修正や変更をしていきます。
下のノートは10年来の腰痛で昼過ぎからは痛みのために3,4時間は寝ておく必要があったという患者さんから許可を得て、掲載させていただいたものです。
いままでありとあらゆる治療をためしたとのことでした。この方にはマッケンジー法で一番基本となる腹臥位で背中をそらす体操をやっていただきました。
最初から一日4セット、10回ずつしていただいています。後半になると一日6セットされています。
およそ2ヶ月程度で腰痛は半分以下になり、午後からも寝る必要がなくなりました。現在はほぼ日中の痛みはないとのことでした。
この間当院でしたことはときどき来院していただいて体操の仕方の指導をしただけです。
このようにマッケンジー法はある意味自分でがんばらないといけない治療法ですが、病院にも頻繁に通院しなくてもよくなる可能性のある、自立的な方法と思います。
このたび当院も国際マッケンジー協会認定セラピスト所属施設となりました。
マッケンジー法は腰痛だけでなく、頸のいたみ、四肢の痛みに対する方法もあります。さまざまな痛みから解放するための、ひとつの方法として一層採り入れていく所存です。
マッケンジー法は腰痛だけでなく、頸のいたみ、四肢の痛みに対する方法もあります。さまざまな痛みから解放するための、ひとつの方法として一層採り入れていく所存です。