整形外科

整形外科は、身体を動かすための関節や骨、靭帯、腱、脊髄、末端神経などを対象とし病気や外傷による改善することを目的した診療科です。
骨折、脱臼、切り傷、打撲などの外傷をはじめ、肩こり、腰痛、膝痛など、日常的によく起こる体の痛みや違和感などを扱います。

● 首が痛い
● 肩が痛い、上がらない
● 手がしびれる
● 肩が凝る
● 肘が痛い
● 手が痛い、こわばる
● 腰が痛い
● もものつけ根が痛い
● 膝が痛い
● 足がしびれる
● 足が痛い等

痛みや動きづらさに対してまず原因を明確にすることに全力で取り組んでいます。原因としては骨だけではなく、レントゲンやMRIなどの画像ではうつらない原因も多くあり、その原因を医師、理学療法士、作業療法士による連携で突き止めていくよう一丸となって努力しております。
原因箇所が特定した上で、それに対する治療を行い、再発予防にも努めます。
また、日常生活や仕事が困難とするような痛みについてはまずはなるべく早く取り除き、普段の生活に早く戻れるようにすることも重要と考えております。
強い痛みを改善するひとつの手段として以下の治療を提案することもあります。

エコーガイド下神経根ブロック、椎間板ブロック

脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症などの神経痛の方、腰痛症の方などに対して行う治療です。お薬のみではおさまらない痛みなどがある場合、提案させていただくことがあります。エコーで確認し、原因と思われる部位にピンポイントで治療します。即効性があるだけでなく、局所の炎症を抑えて根治的な治療にもなり得ます。(当院施行数 神経根ブロック(頸、腰)にて年間400件以上)

頚椎での超音波ガイド下神経根ブロック画像
頚椎での超音波ガイド下神経根ブロック画像

ハイドロリリース

ハイドロリリース前
ハイドロリリース後

肩こり、頭痛、腰痛などにおいて、近年いわゆる筋膜(ファシア)の異常によるとする考え方があります。
筋膜(ファシア)が痛みの原因となっている場合、筋膜をエコーでリアルタイムに見ながら極細の針で注射し、筋膜を剥がすことで、即効性の高い治療を行うことができます。
従来行われていたような盲目的な注射は行わず、基本的に筋膜など目的にピンポイントに注射を行っています。また神経周囲の癒着が主な原因となっている場合、神経周囲の癒着を剥がすことで疼痛の軽快、寛解を得ることができます。また注射による効果をみることでそこが原因かどうかを確かめる診断の意味で行う場合もあります。

肩関節授動術(サイレントマニプレーション)

肩関節の靱帯や腱などに炎症が起こり、動かす時や夜寝ている時に痛みを生じる状態を、『五十肩』や『肩関節周囲炎』と呼びます。
症状が長引くと関節包が拘縮して肩が固まったように動かしづらくなり、『凍結肩』と呼ばれ、通常の治療では長期化してしまうこともあります。
サイレント・マニピュレーションは、超音波ガイド下に肩にいく神経のみに麻酔の注射をし、硬くなっている肩の組織をやわらかくし、肩の動きを回復させます。動きが回復するとそれにつれて痛みもじょじょに緩和していきます。
当院では現在まで 350例以上施行しており(令和3年8月現在)数年来の痛み、動かしづらさに対して非常に有効な方法です。

サイレントマニプレーションについてはこちら